2026-09-21

「足立区の家は、実際いくらで売れている?」
不動産売却を考えたとき、最も知りたいのはここではないでしょうか。
不動産情報サイトを見ると、
4,980万円
5,280万円
5,680万円
など、たくさんの価格が表示されます。
しかし、ここで最初に知っておいていただきたいことがあります。
インターネットに掲載されている価格の多くは「売出価格」であり、
「実際に売れた成約価格」ではありません。
例えば5,000万円で掲載されていた家が、
5,000万円で売れたのか、
4,800万円なのか、
4,500万円なのか、
広告を見るだけでは分かりません。
足立区で不動産相場を調べるなら、売出価格だけではなく「成約価格」を見ることが重要です。
不動産のみらいでは、足立区・葛飾区を中心に中古不動産売却を専門として、
これまで1,000件以上の売買に携わってきました。
この記事では、
・足立区の不動産成約情報とは何か
・戸建て、マンション、土地で何を見るべきか
・売出価格と成約価格の違い
・自宅と成約事例をどう比較するのか
・高く売れた事例の共通点
・売れなかった事例の共通点
・査定価格の正しい考え方
まで、実際の売却現場を踏まえて解説します。
成約価格とは、売主と買主が合意し、実際に売買契約を締結した価格です。
不動産売却では、次の4つの価格を混同しないことが重要です。
| 価格 | 意味 |
|---|---|
| 査定価格 | 不動産会社が「この程度で売却できそう」と予測した価格 |
| 売出価格 | 売主が実際に市場へ出した価格 |
| 成約価格 | 売主と買主が最終的に合意した売買価格 |
| 買取価格 | 不動産会社などが直接購入する場合の提示価格 |
例えば、
査定価格 4,200万円
売出価格 4,480万円
成約価格 4,250万円
買取価格 3,700万円
ということがあります。
この場合、
4,480万円の広告を見て、
「この地域は4,480万円で売れる」
と判断すると相場を読み違えます。
実際に市場が認めた価格は4,250万円です。
つまり、
不動産相場を知るために最も参考になる数字の一つが「成約価格」
なのです。
「足立区の戸建て平均○○万円」
という数字だけで自宅の価格を判断するのは危険です。
足立区は広いからです。
例えば、
綾瀬
北千住
西新井
竹ノ塚
梅島
五反野
青井
六町
花畑
舎人
鹿浜
江北
東和
梅田
千住
では、駅距離、路線、土地価格、住宅需要などが異なります。
さらに同じ綾瀬でも、
駅徒歩5分と15分。
整形地と旗竿地。
南道路と北道路。
築5年と築25年。
土地100㎡と60㎡。
では価格が違います。
したがって、
「足立区平均」→「町名」→「物件条件」
の順番で絞り込んでいくことが重要です。
中古戸建ての場合、価格に影響しやすいのは主に次の項目です。
□ 所在地
□ 最寄り駅
□ 駅徒歩
□ 土地面積
□ 建物面積
□ 築年数
□ 間取り
□ 前面道路
□ 接道方向
□ 土地形状
□ 建物状態
□ リフォーム履歴
□ 駐車スペース
□ 再建築できるか
特に足立区の戸建てでは、
「土地の条件」
が非常に重要です。
建物は年数とともに古くなりますが、土地そのものは残るためです。
現場で非常によく聞くのが、
「近所の家が5,000万円で出ています」
という話です。
もちろん参考にはなります。
しかし、
売出価格=成約価格
ではありません。
例えば、
5,000万円で販売開始
↓
4,780万円へ変更
↓
4,580万円へ変更
↓
4,400万円で成約
ということもあります。
一方で、
4,680万円で販売
↓
問い合わせ集中
↓
4,650万円で早期成約
ということもあります。
だから私たちは、
「いくらで出ているか」
と
「いくらで売れたか」
を分けて分析します。
マンションの場合、戸建てより比較しやすい特徴があります。
同じ建物の中に似た住戸が存在するからです。
例えば、
同じマンション
70㎡
3LDK
築7年
の住戸が最近成約していれば、非常に有力な比較材料になります。
ただし、
同じマンションだから同じ価格
ではありません。
確認するのは、
・階数
・方角
・角部屋か
・眺望
・室内状態
・リフォーム履歴
・専有面積
・バルコニー
・成約時期
などです。
例えば同じ70㎡でも、
2階・北向き・リフォームなし
と
10階・南向き・角部屋・リフォーム済み
では価格差が出る可能性があります。
土地の場合、
「この辺は坪○○万円」
だけで計算するのも危険です。
例えば、
坪150万円×30坪=4,500万円
と単純計算できないことがあります。
土地価格には、
間口
奥行
形状
接道
道路幅員
方角
セットバック
用途地域
建ぺい率
容積率
高低差
建築できる建物
などが影響するからです。
同じ30坪でも、
建物を建てやすい整形地
と
細長く建築プランが制限される土地
では、買主から見た価値が違います。
土地は、
「何坪あるか」
だけではなく、
「その土地に何を建てられるか」
まで見ることが重要です。
基本的には、直近の成約事例を重視します。
しかし、
新しい事例=必ず一番参考になる
というわけではありません。
例えば、
3か月前・駅徒歩15分・築25年
より、
1年前・同じマンション・同じ70㎡・同じ間取り
のほうが参考になる場合があります。
つまり、
「新しさ」と「似ている度合い」
の両方を見る必要があります。
私たちは査定するとき、
①直近の成約事例
②似た条件の成約事例
③現在販売中の競合物件
④現在の買主需要
を組み合わせます。
ここが非常に重要です。
過去に4,500万円で売れた家がある。
だから、
「自宅も4,500万円」
とは限りません。
なぜなら、
そのとき市場に競合物件がなかった
可能性もあるからです。
逆に現在、
似た家が
4,280万円
4,380万円
4,480万円
で3件売り出されていたら、
5,000万円で販売しても選ばれにくいでしょう。
つまり査定では、
過去=成約情報
現在=競合物件
未来=現在の購入需要
の3つを見る必要があります。
売却相談では、価格を一つだけ提示するより、
3つの価格帯
を考えるほうが実践的です。
例えば、
チャレンジ価格 4,580万円
想定成約価格 4,300万円前後
早期売却価格 4,100万円前後
という考え方です。
時間に余裕がある売主様なら、
4,580万円から市場の反応を見る。
反響が弱ければ、
4,480万円
↓
4,380万円
と調整する方法があります。
逆に、
「2か月以内に売りたい」
なら、最初から市場価格に近い設定をしたほうが良い場合があります。
売却価格は、
物件だけでなく、
売主様の売却期限
によっても戦略が変わります。
実際の売却相談を例にします。
足立区の一戸建て。
・築浅
・4LDK
・土地約80㎡
・建物約90㎡
・居住中
・住み替え予定
・住宅ローン残債あり
・売却希望価格6,800万円
・時間がかかっても高く売りたい
というご相談です。
こうしたケースで、
「6,800万円では無理です」
と即答するのも、
「6,800万円で売れます」
と簡単に言うのも適切ではありません。
確認するのは、
周辺の成約価格
現在販売中の戸建て
駅距離
土地条件
築年数
建物状態
当初の分譲価格
同一分譲地の状況
現在の購入需要
などです。
そのうえで、
「6,800万円からチャレンジする場合」
「現実的な成約を狙う場合」
を分けます。
売却期限に余裕があるなら、
高値から市場へ問いかける
という方法もあります。
大切なのは、
希望価格を否定することでも、
根拠なく肯定することでもありません。
「その価格が市場で成立する可能性」を説明することです。
売買経験1,000件以上の現場を振り返ると、
高値成約につながった売却には共通点があります。
・成約情報を正しく分析した
・現在の競合物件を確認した
・売出価格に根拠があった
・物件の強みを明確にした
・買主ターゲットを想定した
・写真や物件情報を整えた
・問い合わせへの対応が早かった
・内覧しやすかった
・反響を見ながら販売戦略を調整した
・焦って値下げしなかった
特に重要なのは、
「高く出すこと」と「高く売ること」は違う
という点です。
これも不動産売却では珍しくありません。
A社 4,300万円
B社 4,500万円
C社 5,000万円
売主様はC社を選択。
5,000万円で販売開始。
しかし問い合わせが少ない。
4,800万円。
4,500万円。
4,300万円。
と値下げ。
長期間市場に掲載された結果、
買主から、
「ずっと売れていない物件」
と見られてしまうことがあります。
最終的に4,100万円で成約。
最初から市場に合った価格戦略を取っていれば、違う結果になった可能性もあります。
査定価格は、
不動産会社が買う価格ではありません。
ここは必ず確認してください。
近隣の成約事例を見つけたら、次を比較してください。
□ 同じ町名か
□ 最寄り駅は同じか
□ 駅徒歩は近いか
□ 成約時期は近いか
□ 土地面積は近いか
□ 建物面積は近いか
□ 築年数は近いか
□ 道路条件は近いか
□ 土地形状は似ているか
□ 建物状態は近いか
□ マンションなら同じ建物か
□ 階数・方角は近いか
条件が違うほど、
単純比較できなくなります。
不動産のみらいでは、相続に関連するご相談が多くあります。
相続した家の場合、
「親から家を相続したけれど価値が分からない」
というところから始まるケースが少なくありません。
まず、
今売ったらいくらなのか
を知る。
そのうえで、
売却
保有
賃貸
親族が使用
などを考えればいいのです。
査定をすることと、
売ることは別です。
相続したからといって、
すぐ売却する必要はありません。
空き家相談で注意したいのが、
先に解体してしまうことです。
例えば、
古家付きのまま 3,000万円
更地なら 3,200万円
だったとしても、
解体費300万円
なら、
3,200万円-300万円=2,900万円
です。
単純計算では、
古家付き3,000万円のほうが残ります。
もちろん実際には税金・契約条件・建物状態なども確認しますが、
「更地のほうが高く売れる」
だけで判断してはいけません。
まず現状で査定してください。
| 仲介 | 買取 |
|---|---|
| 一般の購入者等を探す | 不動産会社等が直接購入 |
| 高値を狙いやすい | 仲介より価格が低くなる傾向 |
| 売却期間が読みにくい | 比較的スケジュールを決めやすい |
| 内覧対応が必要になることがある | 内覧負担を抑えやすい |
| 市場の反応を見る | 提示価格で判断しやすい |
例えば、
想定仲介成約価格 4,300万円
買取価格 3,800万円
だった場合、
500万円の差があります。
それなら、
時間をかけても4,300万円を狙うのか。
早く3,800万円で確定するのか。
正解は売主様によって違います。
ここがこの記事で最も伝えたいところです。
成約情報を見れば、
自宅の売却価格が自動的に決まる
わけではありません。
成約情報は、
価格を考えるための「根拠」です。
最終的には、
過去の成約
現在の競合
現在の需要
物件固有の条件
売主様の希望
売却期限
を組み合わせて判断します。
だから不動産査定では、
「4,500万円です」
だけでは足りません。
本当に聞いてほしいのは、
「なぜ4,500万円なのですか?」
です。
良い査定とは、
売主様が判断できる査定
です。
例えば、
チャレンジ価格
想定成約価格
早期売却価格
があり、
それぞれについて、
なぜその価格なのか。
何件の成約事例を参考にしたのか。
現在の競合はいくらなのか。
どんな買主を想定しているのか。
どのくらいの期間を見るのか。
反響がなければいつ見直すのか。
まで説明できる。
これが重要です。
販売開始後に反響が弱いと、
すぐ値下げを提案されることがあります。
でも、その前に確認してください。
閲覧数はある?
問い合わせはある?
内覧はある?
内覧後の反応は?
写真は十分?
物件説明は分かりやすい?
競合物件が増えた?
例えば、
閲覧そのものが少ない
→広告・掲載媒体・写真・露出を確認
閲覧は多いが問い合わせがない
→価格・条件・写真を確認
内覧は多いが申込みがない
→価格と物件状態のバランスを確認
と原因が違います。
「売れない=値下げ」
とは限りません。
STEP1
近隣の成約事例を確認する
STEP2
現在売り出されている競合物件を見る
STEP3
自宅との違いを整理する
STEP4
チャレンジ価格・想定成約価格・早期売却価格を決める
STEP5
販売開始後の反響を見て戦略を調整する
この順番で考えると、
「なんとなく5,000万円」
ではなく、
根拠を持って売出価格を決められます。
国土交通省の不動産情報ライブラリなど、一般の方が確認できる公的情報があります。ただし個別物件を完全に特定できる形で公開されるわけではなく、公開まで時間差がある場合もあります。
通常、掲載されているのは売出価格です。最終的な成約価格とは異なる場合があります。
そうとは限りません。土地面積、建物面積、築年数、道路、駅距離、状態などを比較する必要があります。
査定価格は成約を保証する数字ではありません。価格の根拠と販売戦略まで比較してください。
売却期限に余裕があればチャレンジする方法があります。ただし、いつまで試すのか、どの反響なら価格を見直すのかを事前に決めることをおすすめします。
可能です。売却すると決める前に現在価値を把握し、売却・保有・賃貸などを比較する材料として査定を利用できます。
可能です。処分や解体をする前に、現状のまま査定することをおすすめします。
足立区で戸建て・マンション・土地の売却を考えるなら、
「近所はいくらで売り出されている?」
だけではなく、
「実際はいくらで売れた?」
を確認してください。
そしてさらに重要なのは、
その成約事例と自宅は、
何が同じで、
何が違うのか。
ここまで分析することです。
不動産のみらいでは、
過去の成約事例
現在の競合物件
物件固有の条件
現在の購入需要
売主様の希望価格
売却期限
を総合して、
チャレンジ価格
想定成約価格
早期売却価格
買取価格
を考えます。
まだ売却すると決めていなくても構いません。
「今、自宅はいくらくらいなのか」
を知るだけでも、これからの選択肢は大きく変わります。
査定とは、
売却を決めるものではありません。
売るか、売らないか。
いつ売るか。
いくらを狙うか。
それを決めるための材料です。
足立区で不動産売却を考えたときは、
高い数字だけを見るのではなく、
「なぜその価格なのか」
まで確認してください。
不動産の、その先の未来まで。
不動産のみらいは、売主様が納得できる売却を一緒に考えます。
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