一戸建てを売却しようと検討したときにまず必要になるのが査定です。
査定をするときに、何もわからないまま依頼をするのは、不安に感じる方もいるかと思います。
査定は、不動産会社を選ぶ見極めの場でもあります。
査定の知識がないと、納得いく査定額を得られなかったり、不動産会社選びを間違えて安い金額で売却されてしまうこともあるでしょう。
査定に関して少しでも知識があれば、不動産会社ごとの査定の質を見極めることができます。
そこで今回は、不動産のみらいが一戸建ての査定について抑えておきたいポイントを解説していきます。 不動産売却を検討中の方はぜひこの記事を参考にしてみて、査定に対してのためらいをなくしましょう‼
【戸建ての査定とは？～知っておくべき基礎知識～】
査定はどんなものなのかを確認しましょう‼
・正確な査定結果が出るのは1週間後
一戸建ては物件それぞれの劣化や規模、作りが異なるので、正確に査定をしてもらうには訪問査定をしてもらう必要があります。
訪問査定とは→担当者が実際に現地で物件をみて行う査定の方法
・査定をお願いするときは複数社に頼める
査定をお願いするときは何社に依頼しても問題ありません。
査定を比較するのに十分だと言える数の会社」にお願いしましょう。
ちなみに、査定額はその会社によって300万以上の差がでることもあるので最低でも3社以上比較するのが好ましいです。大手、中小問わず比較することをおすすめします‼
・査定とは売れると思われる価格を算出すること
不動産会社が提示する査定価格は、一般的に3か月以内に売れると思われる価格として査定価格が提示されます。必ず売れることを保証した価格ではないので注意してください。査定価格は、売出価格を決めたり、売却にかかる費用や税金をシミュレーションするのに必要なことです。
・査定額が決まるのは総合的な評価と勘
物件だけを見て査定をしているわけではありません。次のような事で総合的に評価し査定価格を算出します。
建物：元々の価格・築数の経過年数・内装や構造部・外観の劣化状況
土地：眺望や日照・通風の良さ・面積と形状・道路との接面状況
周辺環境：駅までの距離・生活利便施設までの距離
市況：戸建ての重要・物価などから見る価値の高まり
調査項目はある程度統一されていますが、地域性を考慮した需要の捉え方や不動産会社の売却への自信によって査定価格に差がでてきます。
【戸建ての査定でよくみられるポイント】
戸建ての場合、建物と土地に分けて査定します。
～家の評価ポイント～
1.築年数
2.建物の構造
3.外装(屋根・傾き)
4.内装(間取り・動線・雨漏り・異臭の有無)
5.設備(水回り・破損の状況)
6.付加機能有無
～土地のポイント～
1.周辺の相場
2.利便性の高さ
3.建築規制
4.土地の面積・形状
5.接道道路との関係
6.日照・眺望
土地の状況はさほど大きな変わりはないでしょう。周辺の地価相場に大きな変動がない限り、購入時の価格から変わらないと言えます。建物の構造なども変わらないため、購入時の価格から現在の下落度合いは、ほとんどが築年数の経過と劣化によるものです。木造の戸建ては、築15年まで急速に価格が下落します。築20年を超えてくると「建物価格ゼロ」と査定されやすくなります。なので、築20年を超えていて、劣化が目立つ一戸建ての査定は、土地の価格のみ、査定額となる可能性があります。
【一戸建ての査定額を上げるための5つの準備】
査定前に少し準備しておくと安心できると思います。事前準備がなくても査定は可能ですが、できる限り準備しておくことで不動産会社に騙されたりせずに、スムーズに査定を進められますよ。
◎一戸建ての査定前の事前準備
・できる限りキレイに掃除をしておく
少し散らかったとしても査定の価格に大きく影響することはありませんが、査定担当者も人なので多少の印象も査定価格に影響すると思います。
傷や劣化に見えてしまうこともあるので、掃除で落とせる部分は落としておくといいと思います。
～水回り～
水回りは大きく印象に影響します。
水赤や風呂場のカビ、トイレの黒ずみなどは必ず掃除しましょう。
～庭の掃除・雑草抜き～
庭の景観も印象に影響します。
花壇の掃除や玄関前の掃除、雑草抜きなどもしておきましょう。
・アピールポイントをまとめてメモしておく
築年数の経過による建物の価格の下落が非常に激しいのが一戸建てです。
そのため、他の周辺環境などで魅力を引き出すと効果的でしょう。
実際に実感している魅力を査定の時に全部チェックできるとは限りませんので、事前にアピールポイントをメモしておくといいと思います。
アピールポイントの例))
☆スーパーまで徒歩3分
☆病院が近い
☆子育て支援に積極的な地域 etc…
・相場価格の下調べしておく
不動産会社ごとに査定価格が大きく変わってくるので比較するのがいいでしょう。
単に、複数社に査定の依頼を受けても、どの会社が妥当なのかはわかりません。
事前に相場の価格を調べておくことで基準の価格がわかるので査定価格を比較しやすいと思います。
相場の価格とかけ離れた査定額を提示された場合、必ず根拠を聞いてみてくださいね。
・住宅ローンの残債を確認しておく
住宅ローンが残ってる場合、金額を把握しておきましょう。
査定額がわかれば、住宅ローンの残債を上回っているかも把握できます。
・修繕履歴を確認しておく
修繕したことがある場合、修繕した箇所や年月日などがわかるといいでしょう。
査定の時はもちろん購入希望者が意思決定するにも修繕履歴があるかどうかは重要になります。
査定前にリフォームやリノベーションする必要はありません。
工事費以上に査定額があがる保証もないですし、買主様は、中古の戸建てを自分でリフォームやリノベーション、DIYしたいと考える人が多いです。
劣化が少なければ修繕費用も抑えられるので行ってもいいでしょう。
【一戸建ての査定依頼をする】
◎査定依頼方法
・不動産会社に直接行く
・不動産会社のホームページで問い合わせる
・一括査定サイトで依頼する
・知り合いに紹介してもらう
この中でもおススメなのは、一括査定サイトから依頼する。
どの方法で査定したとしても比較はマストになってきます。
一括査定サイトなら同時に複数社に依頼がしやすいです。
＊一括査定サイトとは→サイトと提携する不動産会社に一括で査定依頼をすることができるサイトのこと
【まとめ】
一戸建ての売却を検討したときは、まず複数社に査定依頼をすることから始まりますが、その前に少しでも事前準備をすることでスムーズに不動産会社とのやり取りができることもあります。また、売却完了までに6か月ほどかかるのが一般的です。
パートナーとなる不動産会社を選ぶ決め手になるひとつが査定でもありますので、査定価格と担当者を適切に見極めましょう。
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