2024-04-18
不動産売却における残置物とは、売主が物件を残して売却する際に、その物件に置いていく動産のことを指します。
具体的には、以下のようなものが残置物に該当します。
家具・家電: テーブル、椅子、ソファ、ベッド、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など
生活用品: 食器、調理器具、寝具、衣類、タオル、洗剤など
趣味のもの: ゴルフ用品、カメラ、サーフボードなど
その他: ゴミ、粗大ゴミ、ペット用品など
なお、付帯設備(照明器具、エアコンなど)は、残置物ではなく、物件の一部とみなされたり、買主と協議の上、残置物を置いていく場合もあります。
不動産売却における残置物の撤去は、状況によって様々な方法があります。
以下では、
残置物の種類
売主の状況
費用
などを考慮した、主な撤去方法について説明します。
1. 自力で撤去する
少量の軽微な残置物であれば、自力で撤去するのも一つの方法です。
費用: 無料
メリット: 費用がかからな
デメリット: 時間と労力が必要
2. 不動産会社に依頼する
多くの残置物がある場合や、自分で撤去するのが難しい場合は、不動産会社に依頼するのが一般的です。
費用: 残置物の量や種類によって異なるが、数十万円~数百万円程度かかる場合が多い
メリット: 手間がかからない
デメリット: 費用がかかる
3. 専門業者に依頼する
大量の残置物がある場合や、特殊な専門知識や機材が必要な場合は、専門業者に依頼することもできます。
費用: 数十万円~数百万円程度かかる場合が多い
メリット: 迅速かつ安全に撤去できる
デメリット: 費用がかかる
4. 買主に撤去を依頼する
買主が残置物を撤去してくれる場合もあります。
費用: 買主負担
メリット: 費用がかからない
デメリット: 買主が撤去を承諾してくれるとは限らない
5. 行政に依頼する
所有者が不明の残置物や、長期間放置されている残置物は、行政に依頼して撤去してもらうこともできます。
費用: 行政によって異なる
メリット: 費用がかからない場合がある
デメリット: 手続きが煩雑
適切な撤去方法は、残置物の種類、売主の状況、費用などを考慮して選ぶ必要があります。
以下は、それぞれの方法の選び方のポイントです。
自力で撤去する:
残置物の量が少なく、自分で運搬できるもの
時間と労力に余裕がある
不動産会社に依頼する:
残置物の量が多い、または自分で撤去するのが難しい
費用を抑えたい
専門業者に依頼する:
大量の残置物がある、または特殊な専門知識や機材が必要
迅速かつ安全に撤去したい、費用は高額でも構わない
買主に撤去を依頼する:
買主が撤去を承諾してくれる可能性が高い
費用を抑えたい
行政に依頼する:
所有者が不明、または長期間放置されている残置物
残置物を放置して不動産を売却すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
買主が購入を躊躇する: 買主は、残置物の撤去費用や処分の手間を考慮して、購入を躊躇する可能性があります。
売却価格が下がる: 残置物がある状態では、物件の価値が下がり、売却価格が下がる可能性があります。
トラブルが発生する: 残置物の所有権や処分方法をめぐって、買主とトラブルが発生する可能性があります。
上記のような問題を回避するためにも、不動産売却前に残置物は撤去しておくことを強くおすすめします。
残置物を撤去することで、
買主にとって魅力的な物件になり、スムーズな売却に繋げることができます。
また、トラブルを未然に防ぐことができます。
残置物を残したまま不動産売却する方法はいくつかあります。
ただし、買主に了承してもらう必要があります。
また、売却価格が下がる可能性、トラブルが発生する可能性があります。
1. 買主と協議して残置物を残す
最も一般的な方法は、買主と協議して、一部または全ての残置物を残していく方法です。
メリット:
費用がかからない
手間がかからない
デメリット:
買主が了承してくれるとは限らない
売却価格が下がる可能性がある
残置物の所有権や処分方法をめぐって、トラブルが発生する可能性がある
2. 不動産会社に買取を依頼する
残置物があっても物件を買い取ってくれる不動産会社に買取を依頼する方法です。
メリット:
確実に売却できる
残置物の撤去費用を負担しなくてよい
デメリット:
売却価格が下がる可能性がある
すべての不動産会社が買取を行っているわけではない
3. 競売
所有者が債務不履行などに陥った場合、裁判所によって競売にかけられることがあります。
メリット:
残置物があっても売却できる
デメリット:
売却価格が大幅に下がる可能性がある
手続きが煩雑
残置物を残したまま売却する場合には、以下の点に注意する必要があります。
買主との契約内容を明確にする:
残置物の種類、量、状態
残置物の所有権
残置物の処分方法
売却価格に影響することを理解する:
残置物がある状態では、物件の価値が下がり、売却価格が下がる可能性がある
トラブルに備える:
残置物の所有権や処分方法をめぐって、買主とトラブルが発生する可能性がある
【まとめ】
いかがでしたか?
残置物とはなにか、残すことで起こるトラブルや残置物がある状態で売却する方法について解説していきました。
不動産売却する際は売主が残置物を処分する必要があり、残置物が処分されていないとトラブルが起きる可能性があります。
しかし、不動産会社の買取は残置物が残っていても売却できる可能性があるので、残置物の処分にお困りの際は不動産会社に相談してみるといいでしょう。
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