第3章|相続不動産買取に向いている不動産とは?
結論から言うと、
相続不動産の中でも「そのまま保有する負担が重い物件」「仲介で売りにくい物件」は、買取に向いている可能性が高いです。
理由は、買取は
“一般の買主が敬遠しやすい条件”がある物件ほど強みを発揮しやすいからです。
つまり、
「きれいで売りやすい物件」よりも、
“悩みを抱えた不動産”の方が買取と相性が良いことが多いのです。
■ ① 空き家になっている相続不動産
結論として、
相続後に空き家になっている物件は、買取を優先的に検討すべき代表例です。
理由は、空き家は持っているだけで
-
建物の傷みが進む
-
雑草や害虫などの管理負担が増える
-
防犯面の不安が出る
-
近隣トラブルに発展しやすい
からです。
しかも、空き家は住んでいないため、
「今すぐ使う予定がない」「思い入れはあるけど活用方法がない」
という状態になりやすく、判断が先送りされがちです。
その結果、
放置によって売りにくくなるケースが非常に多いです。
こうした物件は、
現況のまま相談しやすい買取との相性が良いです。
■ ② 築古の戸建て・古家付き土地
相続不動産では、築年数が古い戸建てが非常に多いです。
結論から言うと、
築古戸建てや古家付き土地は、仲介より買取の方がスムーズに進むことが多いです。
理由は、一般の買主にとって
-
リフォーム費用が読みにくい
-
建物を活かすか解体するか迷う
-
雨漏りやシロアリなどの不安がある
といったハードルが高いからです。
売主側としても、
-
解体してから売るべきか
-
そのままで出すべきか
-
どこまで片付けるべきか
で悩みやすく、動けなくなりがちです。
買取であれば、
こうした築古物件でも
“手を入れる前提”で判断してもらいやすいため、話が早い傾向があります。
■ ③ 荷物が残ったままの家
結論として、
遺品や家財が大量に残っている物件も、買取向きです。
理由は、相続不動産では
-
片付ける時間がない
-
遠方で何度も行けない
-
遺品整理が心理的に進まない
という状況が多いからです。
この状態で仲介に出そうとすると、
-
まず片付けが必要
-
室内の見せ方を考える必要がある
-
その段階で何ヶ月も止まる
ということが起こります。
一方で、買取は
残置物があっても相談しやすいため、
「片付けが重くて動けない」という方には非常に相性が良いです。
■ ④ 相続人が複数いる不動産
結論から言うと、
相続人が複数いて意思統一が難しい不動産は、買取の優先度が高いです。
理由は、仲介では
-
売り出し価格
-
値下げのタイミング
-
契約条件
-
引渡し時期
など、決めることが多く、
相続人全員の足並みが揃っていないと進めにくいからです。
相続人が多いほど、
-
連絡調整が大変
-
意見が割れやすい
-
長引くほど感情的になる
という傾向があります。
このようなケースでは、
条件整理がしやすく、スピード感のある買取の方が現実的なことが多いです。
■ ⑤ 遠方にあって管理できない実家
相続人が足立区外に住んでいるケースでは、
管理そのものが大きな負担になります。
-
定期的に見に行けない
-
郵便物や近隣対応が難しい
-
急なトラブル時に動けない
この状態では、
「持っていること」自体がストレスになります。
結論として、
遠方相続で管理できない実家は、早めに買取を検討した方が損失を抑えやすいです。
理由は、管理が行き届かないほど
-
劣化が進みやすい
-
売却条件が悪化しやすい
-
心理的負担が増え続ける
からです。
■ ⑥ 再建築不可・接道問題など条件に難がある物件
相続不動産の中には、
一般市場で売りにくい特殊条件の物件もあります。
たとえば、
-
再建築不可
-
接道が弱い
-
旗竿地
-
権利関係が複雑
-
境界が不明確
などです。
結論として、
こうした“クセのある物件”ほど、仲介より買取の方が出口を作りやすいです。
理由は、一般の買主は条件の難しい物件を避けやすい一方で、
不動産会社はリスクを織り込んで判断できるからです。
■ ⑦ とにかく早く現金化したい不動産
結論として、
時間をかけて高値を狙うより、早く整理して現金化したい場合は買取向きです。
たとえば、
-
相続税や他の費用に充てたい
-
遺産分割を早く進めたい
-
これ以上管理コストをかけたくない
-
とにかく精神的に区切りをつけたい
こうした事情がある場合、
買取のスピード感は大きなメリットになります。
相続不動産では、
単純な売却価格だけでなく
“いつ終わるか”そのものが価値になることが多いです。
■ 逆に仲介向きの相続不動産は?
ここも明確にしておきます。
次のような物件は、仲介向きの可能性があります。
-
建物状態が比較的良い
-
立地が良く需要が高い
-
相続人全員の意見がまとまっている
-
時間をかけてでも高く売りたい
つまり、
“売る準備が整っていて、市場で評価されやすい物件”は仲介も有力です。
■ 判断基準は「高く売れるか」だけではない
結論として、
相続不動産の売却方法は、価格だけで決めると失敗しやすいです。
理由は、相続不動産には
-
管理負担
-
時間コスト
-
相続人同士の調整ストレス
-
片付け・修繕・解体の手間
があるからです。
そのため、
「少し高く売れるか」よりも
**“どの方法なら無理なく整理できるか”**で考えることが大切です。
■ この章のまとめ